特定非営利活動法人ウィメンズネット「らいず」:DV被害に悩む女性と子どもをサポートするNPO
 

発行物のご案内

記念誌『北京からの風に吹かれて 世界の女性と子どもの権利』
発刊のご案内

「アジアの風−茨城の女性は北京をめざす」と題された事業のもと、1995年、北京で開催された国連第4回世界女性会議(通称:北京女性会議)のNGOフォーラムに、茨城から81名が参加しました。その中の女性たちが、世界の女性たちとのふれあいの中で得た貴重な体験を、とくに“女性の人権”に焦点を当てさらに学びと活動につなげたい、という思いを募らせ、1996年9月、「アジアの風」ネットワーク(現、「アジアの風」)を結成しました。

97年〜98年には、「アジアの女性と人権」をテーマに、学習会、シンポジウムなどを実施。さらに99年には、文部省(当時)の委嘱を受け“ストップ「女性への暴力」”事業に取り組み、県内初となる「女性への暴力」実態調査を実施。また、行政との懇談会や援助ボランティア養成講座などを開講しながら、具体的な被害者支援活動の始動に向けて準備を重ね、こうした土台の上に、2001年6月ウィメンズネット「らいず」が発足しました。

この度刊行された『北京からの風に吹かれて 世界の女性と子どもの権利』は、単に「アジアの風」の15年間、また、ウィメンズネット「らいず」の10年間の活動の記録にとどまりません。北京女性会議以降、「女性の人権の向上」、「女性に対する暴力の根絶」を、単なるスローガンに終わらせるのではなく、世界と日本の女性と子どもたちが置かれている現実に目を向け、様々な状況に苦しんでいる女性たちの苦痛を少しでも取り除き、女性と子どもが安心して安全に暮らせる社会の実現をめざして、茨城の地で紡ぎ上げた新たな価値や考え方、行動の創造とネットワークが結実した1冊です。

女性の人権と権利の向上に、我が国で先駆的な役割を果たして来られた方々からの寄稿文に加え、「らいず」発足直後から取り組んできた講演会や連続講座、そして2010年9月に記念事業として取り組んだシンポジウムの講演記録も含まれています。女性や子どもの人権、被害者支援、福祉や医療、教育に携わる方々にも、是非お読みいただければと願っています。

判型・ページ数 A5版 並製 307頁
頒布価格

800円

送料 200円
購入方法 メールにて購入申し込みを受け付けます。
「記念誌希望」と件名を記入の上、お名前、ご住所(発送先)、連絡先電話番号、冊数を明記の上、support@npo-rise.infoにお申し込み下さい。冊子と一緒に郵便振込用紙を送らせて頂きます。受領後、1週間以内に最寄りの郵便局から代金をお振り込みください。
内容

第1部
グローバルな視点 世界の女性と子どもの権利
・北京会議から15年−変わりゆく世界と日本のジェンダー平等政策(林 陽子)
・世界の女性と子どもの健康−ジェンダーの視点から(大崎 敬子)
など

第2部
支え合いの力
・だれにもやさしい社会の創成(野口 不二子)
・「女性の人権」北京発 茨城へ(三富 和代)
など

第3部
北京からの風に吹かれて 「北京会議」と私 アジアの人権
・「ほっとけない」、人権・平等・平和への思い(狩野 安)
・政策決定の場に女性の力を(長谷川 典子)
など

第4部
積み上げた地域の力 自立へのサポート
・DV防止法を地域で生かすために(波田 あい子)
・家族の視点から−DVと子どもの虐待を考える(大津 恵子)
など

第5部
いま、取り組んでいること
・「アジアの風」活動の記録
・「らいず」10周年の活動の軌跡と「いま」、そして「これから」
・NPO法人ウィメンズネット「らいず」10年のあゆみ

*当記念誌は、ザ・ボディショップ・ニッポン基金の助成などにより作成されました。。